ほくろ、イボの治療について
なかなか届かなかった機材が揃い(コロナの影響などでかなり遅れました)、ほくろ、イボの治療を本格的に開始しています。
<治療の流れ>
肉眼的初見、ダーモスコピーなどを使用し、ほくろなのか、イボなのか、あるいは悪性所見のある腫瘍なのかなどを診断します
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・治療方法の決定
「ほくろ、イボ→レーザー!」と思われる方が多いかもしれません。治療方法には、くり抜き法、切除、炭酸ガスレーザーなどがあり、それぞれの特徴を考慮して決定します(当院では液体窒素によるほくろ、イボ治療は行っていません)。
当院の実績としては、くり抜き法が最も多く、ついで炭酸ガスレーザー、切除という感じです。
「くり抜き法って、穴が空いたみたいになるんでしょう?本当にきれいに治るの?」というご質問をお受けすることがありますが、適応をしっかり判断すれば、早く、きれいに治る方法です。
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・治療
原則として、予約をしていただいております。診療の合間に行うのではなく、処置の時間をしっかり確保する方針としています。
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・治療後のケア
ケアの方法は、治療方法により、状態により異なります。丁寧にご説明します。
<注意点>
・ほくろ、イボの治療では、必ず傷跡が残ります。傷跡の全くない処置はありません。
・「どのような傷を目標とするか」が大切なポイントになります。できるだけ小さく、お化粧で隠せる程度に、など、目標設定は様々です。
・周囲の皮膚になじんで、傷が目立たなくなるには、半年から1年かかります。治療直後は傷跡が大きく見えたり、2週間から1ヶ月ほどすると傷が赤くなるなど、「失敗だったのではないか?」と不安に思われる方もいらっしゃいます。治療後は定期的に通院していただきながら、現在の状態、今後予想されることなどをご説明し、不安の軽減に努めます
・保険適応となるケース、自費診療となるケースがあります。
・大きさ、部位などから、当院で行うのではなく、形成外科などでの治療をおすすめすることがあります。この場合にも、理由、選択できる方法などをご説明します。
~当院では、処置翌日、数日後、1週間後、1ヶ月後・・・と、頻繁に通院していただくようお願いしています。良い結果が得られるよう、コミュニケーションをしっかり取りながら治療を勧めてまいります。~
ご相談はお気軽にどうぞ。
*写真は、当院で使用している炭酸ガスレーザー機器と、くり抜き法で使用するトレパン(1.5mm~5.0mmまで各サイズ)です。