【「手汗」の治療について(保険適応)】

「脇汗」については、すでに「エクロックゲル」での治療を行っていますが、多くの方からご希望を頂いておりました「手汗」の治療を始めました。

手汗については、今年度承認されたアポハイドローションを使って治療を行います。手汗に新たな選択肢が加わったことになります。保険適応での治療が可能です。

適応症は「原発性手掌多汗症」です。


問診、診察により診断いたしますが、診断基準は以下のとおりです。

手の多汗症症状が6か月以上続き、以下の6症状のうち2項目以上当てはまる場合
1.最初に手の多汗症がでたのが25歳以下
2.左右の手のひらに汗をかく
3.睡眠中は発汗が止まっている
4.1週間に1回以上、手の多汗症がみられる
5.家族に同じ症状の方がいる
6.手汗のために日常生活に支障をきたしている

おくすりの作用機序から、使用に注意が必要な場合があります。また、使用方法は難しくはありませんが、手順を守って使用する必要があります。

診察の上で、安全に使用できるかどうか判断し、手順を指導した上で処方いたします。

なお、以下の制限があります。
・当院では、12歳未満の方への処方は行っていません
・脇汗の治療(エクロックゲル)との併用はおすすめしていません
・新規承認のお薬ですので、処方日数は14日間が限度です。2週間毎に通院していただく必要があります。

詳細は、受診の際にご相談ください。

院長 鈴木 全